【東欧旅行4】 ドタ立ち寄りのメルクと洗練されたウィーン市内観光 [旅行記]
ザルツブルグの町ともお別れ。ザルツブルグ界隈には自然豊かな観光地がまだ沢山あるのだが、そろそろウィーンに戻らないといけない。昨晩は雨天で観光ができず、早く寝たので、今日は予定よりも早く起き、早朝にザルツブルグを発つことにした。午前中、予定よりも時間ができたので、ウィーンに行く前にメルクという町に立ち寄ることにした。なんでもこのメルクには巨大な修道院があるらしく、ぜひ見てみたい。昨晩、急遽電車の時刻などを調べ計画したのだった。今日はウィーンに向けて大きな荷物があるのがネックだったが、ネット情報によるとメルク駅にコインロッカーがあるとのことなので、そこが空いていることにかけることにした。
5時代にホテルを出発したのでホテルの朝食は食べられず。まぁ昨日食べたところ、安っちくて美味しくないパンだけだったので、まぁ良い。ザルツブルグ駅のパン屋でパニーノを購入し電車の中で食べることにした。
朝早くて電車がすいている。St Polten駅で特急から在来線の支線に乗り換える。20分弱電車に乗り、メルク駅に到着。電車の中からも高台の上に聳え立つとても大きな修道院が見えた。
コインロッカー、空いていた。海外でコインロッカーを使うのは初めてだ。鍵ではなく、暗証番号で管理するシステムのようだ。オーストリアなので、コインロッカーが破壊されて強奪されるリスクは低いが、コインロッカーが故障して取り出せなくなるというリスクは少なからずある気がしてちょっとためらう。重い荷物を引っ張りながら高台に上るのは無理なので、観念して預けてみる。
駅を出ると正面に修道院。修道院の場所は分かったが、入口が分からないので、待ちの人に尋ねて教えてもらう。
入口は東側(向かって右側)にある。でっかい建物なのに、修道院に向かう道は狭かった。開館前の9時前に着いたが、チケットを買ったら入れというので、入れてもらう。誰もいない。静かな空間の中、修道院を見学する。資料館はあんまり興味がなかったので流す。
修道院から眺めるメルクの街並み。ザルツブルグとはまた雰囲気が違って、良い感じ。
北側に流れているのはドナウ川。せっかく来たのだから後で見に行くことにする。修道院の中で一番見応えがあったのは図書館。RPGの世界のように円柱型に本棚が並び、屋根までぎっしり書物が詰められている様は圧巻だったが、撮影禁止だったので写真は撮れず。これを見るだけでもメルクに行く価値ありだと思う。修道院の礼拝所も非常に素晴らしかった。人が誰もいないのも良かった。(やっぱり開館前なのでは・・・)
修道院を満喫した後は、ドナウ川を見に行ってみる。歩くと意外に遠く、修道院から1kmくらいあっただろうか。修道院から川までは林になっていて、地元の方がランニングなどをしていた。
ドナウ川は大河だった。遊覧船も超ビッグ。朝早いので観光客は誰もいなかった。遮られずに風が吹き抜けるのでドナウ川沿いは劇寒だったが、ちょっと散歩をして駅に戻る。コインロッカーは無事に開いた。10:29の電車を待つ。やってきたのは、なんと1両の電車。(機関車かも)
そのため電車がとても混んでいる。大きなスーツケース持参で申し訳ない。乗ると、おじいさんに邪魔だから網棚に上げろといわれる。いやいや、20kgくらいあるので無理ですよと言うと、一緒に上げようというので、お言葉に甘えて手伝ってもらう。しかし、相手はおじいさん。手伝い力ほぼゼロで、網棚に上げるのはとても大変だった。網棚壊れてもしりませんよ。おじいさん曰く、この電車はいつも1両で慢性的に混んでいるらしい。20分程度でSt Pollen駅に着いたのでおじいさんに再び手助けしてもらい(やっぱりパワー不足)スーツケースを下ろし、特急に乗り換え。Wien Meidlingでさらに乗り換えRennweg駅へ。1泊目のホテルであるEnziana Hotel Viennaに荷物を預けに向かう。一度泊まったホテルなので気持ちも楽だ。ウィーン市内観光に出る前に、昼ごはんを食べることに。ウィーン名物ウィンナーシュニッツェルを食べたい。日本語で言うと仔牛のカツレツ。ネット情報だと、このEnziana Hotel Viennaのカツレツの評価が高かったので食べてみた。安いバージョンと高いバージョンがあったが、せっかくなので高いバージョンを食べる。見た目に反してあっさりしているので、ペロッと食べることができた。付け合せで出てきたヨーグルトっぽいものとの相性は良くなかったが、塩コショウでいける。お腹が満たされたので、ウィーン市内観光に出発。
まずは天井画が有名なカールス教会へ。
教会自体は一般的なタイプのものだったが、なんと教会内に櫓が組まれていて、上って間近で天井画を見ることができるというシステム。
簡易式のエレベータ。追加料金がかかるか聞くと不要とのことだったので上ってみることにした。それにしても、工事現場のような軟弱な作りで、櫓がとても揺れるので高所恐怖症の私にとっては恐怖。エレベータ到着地点からさらに上に上ることができるのだが10人以上上ってはいけないと記載されている。
数えてみると10人をゆうに越えているが大丈夫だろうか。一応一番上まで上って天井画を堪能するが、足の振るえが続くので、そそくさと下りてきた。
カールス教会を外から見るとこんな感じ。どこかのTV局が取材をしていた。
初日にザッハートルテを食べた繁華街に行ってみると、さすがにお昼ということもあって人がたくさんいた。
ケルントナー通りにあるハイナーで再びチョコレートケーキに挑戦。なかなか注文を取りに来ずちょっとイライラ。
味自体はザッハーより良かったが、お店のサービスはあんまり良くなかった。
ウィーン観光名所として一番有名なシュテファン寺院に到着。ロケミツのブログ旅ヨーロッパ編のスタート地点でもある。
しかし、まさかの改装中で、外見は残念な感じに。逆側から撮影してごまかそう。
圧巻である。中はきれいという感じではなかったが、雰囲気はあって歴史を感じる。
展望台と思ってチケットを買ったところ、祭壇の近くまでいけるチケットだった。ミス。わざわざ近くにいかなくても十分に見えたので間違った買い物をしてしまった。今度はちゃんと展望台チケットか確認をして購入。3~4人しか乗れない小型のエレベータに乗り、屋上へ。
ウィーン市内が見渡せる。高層ビルなどはあまりない。
上から見るシュテファン寺院の壁面。芸術的だ。狭いので転落しないようにフェンスがしっかり築かれていて開放感はないが、せっかく来たなら上っておくことをおすすめしておく。シュテファン寺院からグラーペン通りを歩く。この通りは都会だ。
ペーター教会に行くと、ちょうど15時。パイプオルガンコンサートが開催されていた。ラッキー。30分ほど座って演奏を聴く。素晴らしい。
寛ぎタイムが終わった後、ミヒャエル教会を経て、王宮へ。王宮はいろいろ見るところがあるのだが、都度入館料がかかるので、見たいスポットを絞って見学。メルクでもとても良かった図書館に行くことにした。ここの図書館(国立図書館, ブルンクザール)も素晴らしく、見応え抜群。だいぶ歩きつかれたので椅子に座って長らく本棚を眺めていた。
夕方は王宮の庭園をプラプラ。モーツアルトの銅像なんかもある。
夜、ウィーン・ホーフブルグ・オーケストラを予約しているので、場所を確認する。ホーフブルグ宮殿内で開催される。自由席なので、オープンと同時に会場に入り、前の席を確保したい。しかし、入口がどこか全く分からない。警備員や警察に聞くもみんな、どこですかそれはという顔をする。人によって言う場所も違うので困る・・・。最も意見の多かった場所をチェック。行ってみたけれど、案内も出ていないし、何もない。会場時刻になると設営されるというので信じることにする。だいぶ足が疲れてきたが、市庁舎に向けて歩く。
市庁舎はイベントがあるらしく入場禁止になっていた。残念。さらに北上し、ヴォティーフ教会を見る。大きな教会だが、前面にどでかく洗剤のCMの幕が張られているのはいかがなものか。ステンドグラスがきれいな教会だった。
この時点で足が棒のようになってしまい、疲労もマックスになってしまった。歩くのもきついレベル。キオスクでチケットを買い、初めて路面電車に乗車。
ホテルの前を走っているトラム番号を記憶しておいて良かった。17:00頃にホテルに戻り、ちょっと疲れがひどく、若干吐き気がするので第一三共胃腸薬を飲んで、仮眠する。19:00に起きる。疲れが取れて、体調はかなり回復した。夕食を食べる気にはなれなかったので、そのままコンサートに直行。今度はタクシーで移動する。昼間何にもなかった場所が受付になっていた。日中も案内の看板くらい出しておいてくれたらよいのに。
王宮内でコンサートが開催。リッチな気分。幸いまだ前の方が空いていて、1番前とは言わないが、10列目くらいの席を確保することができた。
コンサート&オペラ、動画を含め写真撮影OKだし、曲によっては指揮者から合図があり客も手拍子をするという感じで、かなりフランクな演奏会であった。
右側のオペラの女性は高音とビブラートがすごく、聞き入ってしまった。一部笑いもある堅苦しくない演奏会で、大満足の90分間。コンサート終了が22:00なので、外に出てみるとすっかり深夜。オペラ座のイルミネーションが美しい。
帰りは節約のためタクシーを使わず、事前に買っておいたトラムチケットを用いて、ホテルへ。日が変わる前に就寝。
ウィーンを満喫し過ぎて後半はちょっと体調を崩してしまった。反省。無理は禁物ですな。
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